攻略記 外伝


  外伝 「ダークサイド」(ある意味)

▼姉さん事件です。
 既に発売から数ヶ月を過ぎ、攻略も終わり、2chの攻略スレにも秋の気配が漂うこの時期。
 まとめサイト人もトレジャーハントに忙しく、蝶々夫人と一緒に至高のカツ丼を喰らう毎日に、その衝撃的なニュースが舞い降りました。

NEW! 実は『転生學園幻蒼録』のゲームディスクの中にはエロゲのCGが入ってるらしいよ…。

 な、なんだってーッ!!(AA略)

 確認してみました。…本当だ。_| ̄|○
 しかも確認できただけで55枚。通常のシーンだけでなく、半分以上はいわゆる『Hシーン』
 18禁ゲームが家ゲで出来たのは、PC-FXとセガサターンの時代までだと思ってましたが。

▼まとめサイト人がこの噂を聞きつけたときには、すでに転生スレでの「調査」は完了しておりました。皆様お疲れさまです。
 CGは「LaLa」というソフトメーカーから発売されたもので、タイトルは「6月の天使」。詳しくはググって見てください。体験版も見つかります。
 このゲーム「地雷ゲー」と評価されてるところがアレですが、ともかく調べてみると、なんとそのゲームのサウンドスタッフに転生と同じ「ファム・ファタール」の文字が。…謎は全て解けた!?

▼CGはいずれも128×88の大きさです。同じ大きさのCGがゲームの「CG鑑賞」におけるサムネイルだったことから見て、恐らくはゲーム作成中にスタッフ『既存のCG』を使って「CG鑑賞」のプログラムを組み、結局その『既存のCG』を消さないまま、マスターアップしてしまったのではないかと想像します。
 フォーマットもPS2専用とも言えるTIM2に変換されてますので、別に収拾したエロCGが混入したわけではなさそうです。
 まぁ、問題はなによりその『既存のCG』が18禁のCGだったということなんですが。

▼気になるのはこの事件の顛末です。
 正直、この事件を自分の目で確認したとき「終わっちゃった?」という文句が頭をよぎりましたが、どうなんでしょう。(SCEIでは古くからエロ表現に関して、特に厳しくチェックが入ったと聞きます。なにしろ「肛門」は扇情的という理由で「牛の肛門」というテキストが削除されたという伝説が残ってるくらいです)。直接には件の18禁ゲーム作成にも関わっていた、一部の転生スタッフに責任があると思われ、そのスタッフの処分…で済めばいいのですが。
 転生學園幻蒼録は販売が「アスミック・エース エンターテイメント」、制作は「有限会社 アルカディア・プロジェクト」です。ゲームにでてくる「プロジェクト 烈士名殉」はそのアルカディアの中のチーム名でしょうか。
 最悪の事態は「回収」ですが、そこまではないかな、というのが印象です。アスミックや、SCEIに「アルカディア」が怒られるのはまぁ当然で、問題はその怒り(と事件の広がり?)を責任者がどのくらい抑えられるかにかかってるような気がします。
 メディアミックスとしてマンガが開始されようかという時期ですので、この事件で速攻打ち切り、とかにはならないように祈るばかりです。イラストを見る限りこの事件がなくても(げふんげふん)…ですが、イイ意味で期待を裏切って欲しいと思います 11/18 追記。予告コミックみましたが、意外にまとも。というかカラーがダメすぎ(笑)。<連載転生マンガ

▼九龍の黄金剣にも「やられた!」と思いましたが、まさか転生にまで「やられた!」があるとは。もっとも「やられた」のはアルカディアの方ですが。
 ともあれ、顛末を見守りたいと思います。

 理想 → 怒ったアスミックによってアルカディア絶縁 → 今後の転生2&メディアミックスは別会社によって制作

注 : PS2のゲームディスクをPCで覗くこと、およびそこからCGを抽出することに関しては、個人で行う分には特に問題はないようですが、そのCGには当然ながら著作権が発生しますので、取り扱いにはご注意下さい。件のCGに関してはどこに著作権があるのか微妙ですが。

  外伝2 「陽はまた昇る」(西から)

▼壮大なオチをつけた「転生學園幻蒼録エロゲCG混入事件」ですが、PS2ソフトの元締めであるところのSCEIに直接たずねてみました。具体的なやりとりは省きますが、要約しますと

『SCEIはPS2ソフトに関しては、PS2で再生することに対し倫理規定を設けている』
『PS、あるいはPS2以外の機器でディスクをチェックはしない』
『それ以上の詳細に関してはアスミック・エース エンタテインメント(株)に聞いて欲しい』


とのことでした。
具体的に聞いても、具体的に答えが返ってこない、非常に奥歯にモノの挟まった回答でしたが、要するにSCEIとしては今回の件に関し、公に処分や処置(回収など)を行うつもりはないようです。PS2で見られないならSCEI的にはOK、あとは製作会社(アスミック)の問題、というものですが、具体的にそう明言しなかったのはこれを判例にされたくなかったのかもしれません。

▼また『他社製品のCG』である点に関し著作権を含めた問題があると思いますが、これはCGの版権元であるところの「LaLa」が、転生の製作元であるアルカディアプロジェクト、およびスタジオ・クリシェと重なりのあるメーカーであると推測されることから、『LaLa』側から『アスミック』を云々する可能性も、ほぼないと思われます。

▼ふむ、ということで残りは「アスミック」です。これまたアスミックにたずねてみました。(まとめサイト人が直接たずねると少し決まりが悪かったので、知人を介しました)
 で、結局。…詳細は言えませんが、少し大事になったかもしれません。というかですね。
 アスミック、この件未だに知りませんでした。
 …誰もアスミックにはメール送らなかったのか。
 というわけで、もしこれから制作者サイドで問題が嵐がおこるとすると、これからです。

▼続報はまた近日中にお送りできるかと思います。

▼追記。余録というかSCEIに直接聞いた『パソコンでゲームディスクをみること』に関して。
『権利者(ソフト発売元等)の許諾なく、ソフトウェア(このディスク内の著作物
 一切を含む)を複製し、改変し、公衆送信(放送、有線放送及び送信可能化を含む)し
 伝達及び貸与することは法律により禁止されています。
 また、当社ではソフトに含まれるプログラム等著作物を無断で解析することを
 禁止しております。なお、ゲームソフトに関連する権利はソフト発売元がそれぞれ
 持っております』

 だ、そうです。解析は法律には引っかからない? 厳密にはグレーゾーン(著作権法?)なのかもしれませんが… 少なくとも個人が解析をする行為自体は、現実的にどうこうされることはなさそうです。
(このあたり法律に詳しい方がいらしたら、フォローをお願いしたいところです)


  外伝3 「真世紀の行方」(不明)

▼最終報です。アスミックから、名前は言えませんが、あの方からお返事がありました。非常に丁寧で真摯に対応していただきまして、この場より御礼申し上げます。

▼というわけで、開発のクリシェに検証を依頼したアスミックからの返事は(あたりまえですが)成人向けのCGデータがROM内部に混入している事は事実であるという認識をいただきました。

▼原因は、やはりプログラム開発(byスタジオクリシェ)の初期段階でプログラム上CGが正常に表示されるかの確認のために使用したそれらのCG(エロス)が、手違いで削除されずにROM内に残ってしまったらしいため。
 また、CGはスタジオクリシェの関連会社作品とのことで著作権侵害等にあたる心配は(現実問題として)ないとのことです。
 なお、この(エロ)CGはPS2上では絶対に見られないとのことなので、ご安心下さい。>SCEIさま

▼さらにこの件に関して、アスミックエースとしては公式に開示(公式ページとかで言及する)ことは積極的には考えていないとのことでした。『PS2上では絶対に見られない』ことから、ユーザーの不安をあえて煽る必要はないという観点と、PS2ソフトをPCで解析することが禁止事項となっており、公式開示はユーザーの禁止事項を促す結果になりうると言う点から、ということです。
 どう受け取るかはお任せします。ただ、問い合わせを受けた際には、個別に対応するとのことです。


▼で、ここからは個人的な感想。
 なんというか、まとめサイト人の中では田代マーシークラスのコンボ技でした。空気、電波ときて、エロゲ。普通ないです。
 結局『転生エロゲ事件』は(公式には)表沙汰になることなく収束することとなりそうですが、個人的には別段これ以上「謝罪しろ!」とか「犯人を晒せ!」とか言う気もありません。
 ただ間違いなく伝説をつくったでしょうし、記録より記憶という言葉もございます。野球で例えると…中山?

▼昔好きだったクリエーターの人が、「良いものをつくれば『傑作』が出来るというものじゃない。関わった人との出会いや、機会、時代など、奇跡とも言うべき巡り合わせがあって初めて『傑作』ができる」みたいなニュアンスの発言をしていたんですが、転生學園幻蒼録も『アルカディア(土生氏、弓長氏)』と、『クリシェ(LaLa)』、『アスミック(和田氏)』、『ファム・ファタール』、『岩崎さん』、『声優の方々(閣下は声優ありきだと思う)』など、どれが欠けてもここまでの問題作はできなかったと思います(岩崎さんや声優の方々に罪はありませんが)。
 その後の調査で「スタジオ・クリシェ」と「LaLa」だけでなく、「アルカディア・プロジェクト」と「Flying Shine」など、このゲームの開発にエロゲ会社の影が認められました。別にエロゲ開発にゲームを作らせることが云々とか言う気は毛頭ありませんけれど、あのお方が岩崎さんを採用するのにあれだけの労力をかけたのなら、ちょっとばかり彼らの旧作をプレイしてみて判断材料にしてくれていたら、未来も変わっていたんじゃないかと思わずにはいられません。(「6月の天使」買っちゃいました。「櫻姫」は探しても見つかりませんでした)

 これにて一件コンプリート。最後に調査結果を貼っておきます。

アルカディア・プロジェクト http://www.ar-pro.co.jp/
(アルカディアとは関係ないと思いますが、この「ニュー番衆ビル」の地下はスゴイところなので、「お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!」といわれても怖くて行けません(笑))
スタジオ・クリシェ http://cliche.co.jp/
LaLa(18禁につき注意) http://www.lala-soft.com/
フライングシャイン(18禁につき注意) http://www.flyingshine.co.jp/

 求む櫻姫情報。
 
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